東京都・中野区で会社員をしている28歳の狼獣人 敷島 航識は、
会社で発売したロボットのヒットに伴う業績アップで増えた残業や、
母親の小言といったストレスを抱えていた。
そこへ、後輩の馬獣人である 板倉 健斗が温泉旅行を提案する。
旅行の経験がほぼ皆無だった敷島は、はじめは乗り気ではなかったものの、
板倉の熱意に押されて、彼の地元だという群馬県・草津温泉へ、
2泊3日の旅に行くことを決心する。
初めての温泉旅行、初めて見る風景、初めて食べる食事。
さまざまな体験を重ねた、その先で知ることとは────
ほどけてた靴ヒモ結びなおして
見上げれば透き通る雨上がり
「思えば遠くまで来たものだ」
とつぶやき蹴飛ばした
カバンの底でつぶれてたパンをかじって
指でたどる時刻表の彼方の街へ
何度でも 歩みだせ
往こう 遥かな旅へ
この胸を焦がす世界へ
重なる出会いのひとつひとつが
俺をカタチ作っていく
進む時計の針は戻せないと知っているならば
分かるはずさ 往くべき道が
人生は一度きり
Live your life
満月と深い森の匂いと
湯けむりに昂り押さえつける
戸惑いの向こう側で
ほどける熱に指を絡めた
とろけそうな夢に溺れるその先へ
3500kmの道のり 思い出が
星空になり巡っていく
往こう 遥かな旅へ
レールの外側の世界へ
愛しい夜のひとつひとつが
俺を強くさせていく
自由はこの手の中にある
風に身を任せ進んでゆこう
自由気ままないっぴきオオカミだっていい
今は歩き続けよう
Live your life
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