「僕はまだ吹っ切れるには」

作詞:13cm・凛


見えなくなるまで手を振った
これで終わったと言い聞かせた
あとはただ家に帰るだけ
祈るような気持ちだ

けれど思い返してみれば
仕草とかまばたきだとか
そんな些細なことですら
まだ焼き付いている

湯けむりの向こう
遠い一瞬のきらめき
まだまだ見ていたかった
同じ景色を肩並べて

これが本当の恋だなんて
少しも知らなかった
心からの気持ち
貴方しかいないと
伝えきれないこの想いが
行き場所を探している
長い夜の先に


夜と朝の間の面影
耳を揺らすその言葉が
熱い鼓動とぬくもりが
まだここに残っている

忘れようとしても
ずっと頭から離れない
誰にも知られたくない
気持ちを打ち明けて
あなたと二人なら


ああもう少し
もう少しだけ時間が欲しい
だって僕はまだ
まだ吹っ切れるには


ありがとう
愛しています
あふれてしまいそうな
心からの気持ち
貴方しかいないと
伝えきれないこの想いが

本当の恋だなんて
昨日まで知らなかった
儚いこの想いが
叶わぬならせめて
今夜もまた夢に見よう
両手ですくえそうな
星空の果てに

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